◆ステレオタイプの退職理由ではない若手人材を引き止めるのは難しい
日経ビシネスの記事がツイッタランドで少し話題になってますね。
「入社そうそう辞めるのは、仕事についていけないダメな若手」・・・・
そう考えるのは大間違いだ。企業によっては、即戦力で活躍する優秀な新人ほど早期離職するケースが少なくない。そんな有望株が語る離職理由と、人事部や先輩社員が考える理由はかなり異なる。
タバティさん曰く、「オイラに時代がやっと追いついた」らしい(笑)
ステレオタイプの退職理由ではない若手人材を引き止めるのは難しい。
— ponzoh@転職ブログ (@team_ponzu) August 25, 2019
『引く手あまたの優秀な人材ほど「いくら報酬が高くても、自分なりの正義を感じられない仕事はやりたくない」と考えている、と見るべきだ。』 https://t.co/0sO8xruBxx
筆者ponzohも、この記事や若手人材の決断にめちゃ同意します。
ただ、優秀若手人材達はもう少し就職先の将来性、ビジネスモデル、商材等を確認しておくべきだったなと。
タバティさんも言うてはりますが、
競争力の無い投信、保険等の金融商品を情報弱者に販売する商売の中でいくらもがいても限界がありますからね。
ぶっちゃけ、無理ゲーな業界やビジネスと知らずに入社しているのであれば、企業や仕事に関する情報が余りに不足していますから猛省すべきでしょうし、知った上で「一旗揚げよう!」と入社しているのであれば、正直言って3年程度で自分のやりたいことは出来ないでしょう。
今回、具体例に挙げられている会社はそれなりの大企業のようですが、その伏魔殿のような会社の中で、いくら優秀な若手人材だからといって、会社全体を改革する仕事を入社3年で完遂出来ないっすよ。
出来たとしたら、「スーパーウルトラアイアンマン ✖ 超人ハルク」なみのビシネスパーソンです!
都内の大手材料メーカーA社を辞めちゃった入社3年目の若手社員、飯沼和歌子氏は、
A社には今でも愛着がある。辞めたのは、自分が頑張ってもA社を変えられない現実に絶望したから。本当に愛社精神がなければとっくに辞めている。
と言っています。
会社の見極めは早い方が良いですから、ずるずる惰性で続けるよりも辞める決断をしたのはグッドですが、
「自分が頑張っても会社全体を変えられない現実に絶望した」
というのは、飯沼氏に熱き志を感じるとともに、同時に凄いナイーブさも感じましたね。。
飯沼氏は人事系のベンチャーに転職したらしいのですが、会社規模としては合ってるんじゃないでしょうか。
大企業で大きな改革を実現するには流石に新卒3年程度ではしんどいでしょうから、小規模ベンチャーぐらいの規模であれば、自分の頑張り次第でやりたい仕事(全社に影響を与える)をやれるのでしょう。
そういう意味では良い転職をしたのではないでしょうか。
ちなみに、A社は状況証拠的にはリクシルですね(笑)
◆社内価値よりも社外価値を高めることが必要
C地方銀行を退職した山口翔氏は、タバティさんが言ってはる事例そのものですね。
何よりも嫌気が差したのは、トップダウンで掲げられる無理な営業目標でもなければ、他行との不毛な営業合戦でもない。
「相手が求めていない商品を売ることそのもの」と振り返る。
それでも、銀行内で「他にやりたい仕事を見つけよう」と異動の打診をしたりと頑張ったけど、
「異動出来るのは20年後」→!?!?!?
と、人事から有り難い言葉を頂戴して、転職を決意したようですね。。流石、人生100年時代です。地方銀行が見ている景色は山口氏のそれとはまったく違います。
「自分のやりたい仕事をやる」には自分に実力が備わっていることが必要ですけど、頑張れる場所を適切に選ぶことも大切です。
どのタイミングで見極めた方が良いのかは「ケースバイケース」ではありますが、頑張っても報われない場所でいくら頑張っても虚しいだけですから。自分で見極めれない人は、転職慣れしている人や転職エージェントに相談しましょうね。
ちなみに筆者ponzohも、新卒で入ったベンチャーのコンサル会社は、
「間違ってしまった」
ので一年で辞めましたけど(笑)
ただ、キャリアを振り返ると、営業力が一番身についたのは1社目の会社だったので、非常に感謝はしております!
1社目の会社は本当に難しいです。。配属される部署、任される仕事、上司についての運の要素が大きいですからね。
ただ、2社目の会社選びからは、会社を見る目が肥えてきているはずですし、仕事自体もこちらの意思で決めれるはずなので、1社目と同じ失敗を繰り返してはいけません。
記事の中に
「社内価値よりも社外価値を高めることが必要」
と至言がありました。
この考え方は新卒であろうと、中途であろうと必要な考え方です。
何処までいっても会社勤めをするのであればサラリーマンであることは間違いないですから、理不尽な要求や、最早やってらんねーとなった時に、社外価値(市場価値)が高ければ、より条件の良い転職をすれば良いだけのことですからね。