深い自己分析は時間の無駄って本当?
元UFJ総研(今は楽天証券?、転職12回)の山崎元さんの記事、
『就職・転職での「深い自己分析」は時間の無駄!研究対象は別にある』の中で、
就職・転職の活動にあっては何がポイントなのか。
ズバリ言うと、「自分ではなく、相手を研究すること」だろう。
とあった。
これはその通りなんだけど、「自分を研究する必要は全く無いよ」という訳ではないだろう。
山崎元さんの意見に同意出来る、
「相手を研究する」
という部分でいうと、面接の事前に、
- 転職希望先の事業の競争力や収益力
- 企業文化
- 属している業界
- 競合他社
を軸に「相手を研究」しないとけないだろう。
面接の場では、主に求人の仕事内容を軸に、転職希望者に求められている期待値を面接官との会話の中で紐解いていく必要はあるし、一緒に働けるに足る人材かどうかをお互いに見定めていかないといけない。
ちなみに、面接される側も、相手の企業が自分に相応しいか否かを面接の中でジャッジしないとですよ。
山崎元さんに言わせると、
(1)候補者は仕事をこなすのに十分な能力を持っているか
(2)その候補者を雇うことが自分(面接官や配属先の責任者)のメリット(必ずしも会社のメリットと一致しない)になるか
とのことで、
(1)の条件は満たさないと内定は出ないので当然として、それよりも(2)の方が非常に大切なポイントだと思います。
相手の真意や人となりを面接というコミュニケーションの中で探れるかどうかで、入社後のミスマッチを最小限に防げるかどうかが決まる。
まぁ、山崎元さんは転職を12回もしているので、相手の事をあまり分かっていなかったのかもしれないけど・・・おつかれさまでございます (笑)
私も5回転職しているので、想像するに、私も山崎さんも飽き性なのでしょう・・
敵を知り己を知れば百戦殆うからず・・・相手も自己の分析も両方大切!
転職希望先(相手)を研究することの大切さはお分かり頂けただろうか。
続いて、山崎元さんが否定している、
「深い自己分析は時間の無駄」
という部分について。
これは孫子の言葉を借りて真っ向から反論しておきます。
敵を知り己を知れば百戦殆うからず!
そういうことなんですよね。
相手の事も自分の事も知らないと、上手くいかないということであります。
逆にいうと、相手のことも自分のことも理解出来ていたら、転職した方が良い企業かどうかは自ずと分かるということです。
転職10回以上経験している山崎元さんが、飽き性が理由での転職でないのだとしたら、もしかしたら、自己分析が足りていないのかもしれません・・・(笑)
自己分析については、色々なアプローチがありますが、例えば以前ご紹介した
「CAN、WILL、MUST」のフレームワークは使い易いと思うので、試してみてください。
自分のやりたいことや、やれることを自問自答しつつ、これまでの仕事人生の中で、どういう経験や実績を積んできたのかを書き出して、転職したい企業で活かせるかどうかを検討していくという流れですね。
纏めると、
転職したい企業(相手)の研究も大切だし、自分の分析も両方大切だ、ということになります!
優先順位としては、どちらかやり易い方からやれば良いと思います。
案外、自分のことは分かっていないことが多いので、企業(相手)の分析の方が取っ付き易いかもしれませんね。
あと、例えば、「DISC」や「MBTI」のような性格診断も組み合わせてやることで、自己分析の参考にもなると思いますよ。