転職の面接は何回経験しても緊張するものです。私も過去に大なり小なり失敗してしまったケースが少なからずあります。
今回はその失敗事例を余すことなくお伝えしますから、本番の面接で、私と同じようなミスを犯さないようにしてくださいね!
- 転職はお見合い。面接は企業と求職者の相性の良し悪しを確認する「場」
- 面接の場で「課題」をお互いに共有し、解決策を伝える
- 面接官の立場を慮ったり、距離感を意識すると上手くいく
- 手応えがありまくる面接でも失敗することがあります・・
- 転職の面接では、偉そうに受け答えしては駄目よ!
- 面接でガンガン盛り上がっちゃいました
- 手応えがあった面接で、結果連絡が遅い場合は何か裏がある!?
転職はお見合い。面接は企業と求職者の相性の良し悪しを確認する「場」
面接の失敗事例の前に転職そのものへの私の考え方をお伝えします。ずばり、転職はお見合いみたいなものだと考えてください。従って、企業と求職者(自分)の相性が合っているか否かで面接の合否は決まるという訳です。
だから、仮に面接で落とされても、その面接での反省点は何か見いだして次に繋げる必要はあると思いますけど、深く後悔する必要は無いですよ。縁の無かった会社のことは反省したらすぐ忘れましょう(笑)!
この考え方を持っているだけで、面接に対する心のハードルが下がるので、面接への苦手意識が少なくっていくと思いますよ。
さて、転職失敗事例その1です。転職希望先は「製造業ベンチャー、治具屋、工具屋さん」、社長面接でした。
面接は、ベタにお互いの自己紹介から始まりました。
私からは、簡単な職務経歴、今回の転職で何を実現したいのかを伝えて、先方からは会社概要、事業内容、今回のポジションに求める人物像を語って頂きました。
お互い良いことを言っている感じはしたのですが、面接中は終始何か噛み合ってない感じだったんです。
会話が噛み合わないのではなく、私と会社(社長)の性格が合わない感じというか、会話していてもお互い面白くなく盛り上がってこない感じですね。
それでも、1時間強ぐらいは会話をしたでしょうか。面接の最後によく聞かれる「何か質問ありますか」のくだりで、こう言いました。
御社と私との相性が良くない気がするのですが、どう思われますか?
一瞬の沈黙がありました。が、その質問をきっけに空気が少し和んで、そこからの会話は逆に面白くなってきたんですよね。
おそらく、面接中はお互いが変に気を使って本音トークじゃなかったんでしょうね。
そして、そうなってしまった原因としては会社と私の相性がよろしくなかったのだと今は考えています。
また、会社が求職者(私)に求めるものと、こちらが会社に求めるものが違ったんでしょう。まさに相性の不一致の失敗事例・・・
この面接から得た学びとしては、のっけから本音トークでいく必要はないですが、お互いの相性を確認するという意味でもぶっちゃけトークを、面接中に1つ、2つは入れる必要があるということですかね。
どちらかが相手に歩み寄ることで、本音トークが実現できると思うので、転職後に「こんなはずじゃなかった」と後悔しないように、待ちの姿勢ではなく、一歩踏み込んだ質問(投げかけ)を自ら投げるようにしたいですね!
面接の場で「課題」をお互いに共有し、解決策を伝える
「コミュニケーション能力にはめちゃ長けている」と、定評があるわたくしでありますが(←自慢してるわけではありません・・・笑)、いくらコミュニケーション能力があったって面接で落とされることはあるんです。
そんな面接失敗事例その2は、複数の有名なファンドからも資本が入っていて、IPOを目指している、マッチングプラットフォームを運営している会社でのことです(頑張って上場してね!)。
最初の面接は役員で、この面接では凄い盛り上がりました。この事業を通して実現したいことや、役員の人となりにも共感しました。
次の面接が営業の事業部長だったかな。ここで少々ハジケ過ぎたのかもしれません・・・
「面接成功のテクニック」は、色んな本やwebで語られていますが、私としては、転職希望先の課題を面接の場でお互いが共有し、「自分であればこういう解決策を実行できます」という提案に持っていく手法が好きですし、効果があると考えています。
ただ、この「課題提示→解決策」の手法がこの面談では裏目に出ちゃいましたね。オールマイティーに使える手法なのですが、この面接の時は相手の立場を考慮せずにテクニックに走ってしまったので不発に終わりました。。
面接官の立場を慮ったり、距離感を意識すると上手くいく
面接当時は、まだそこまでの知名度があるマッチングプラットフォームでは無かったので、認知度を上げる為の「打ち手」、「ブランディング」、また「販売後のリピート施策」等についての提案や、こういうことを入社後にやりたいと、熱く面白く語ったような記憶があります(遠い目)。
事業部長と私との間で、課題や打ち手についての共通認識は一致していて、「是非、貴方にやってもらいたい!」というような発言があったので、この面接も突破したかなぁと思っていました。
が、しかし、結果はお見送りです~(笑)!!あの盛り上がりは何やったんや、とw
ことの真相は分かりませんが、今なら分かりますよ。事業部長!(少し私に都合の良い解釈をしていきます・・)。
事業部長として、本来やるべきクリティカルな課題をやれていないのに、わたくしがあまりにもガンガンツッコんでくるから、仕事取られんちゃうかなぁ、と事業部長は思ってしまったのだと。
それ故、私に入社されては困る。これは落とすしかないと。。。あくまでも結構上から目線の妄想も入ってますけどね(笑)
もしくは、「課題提示→解決策」を伝える時に、少し偉そうになってしまったのかもしれません(→こっちの方が有力か??)
転職希望者にズバズバ課題を指摘されるわけですから、面白くない思いをする面接官もいるかもしれませんしね。
いずれにせよ、相手の立場を慮ったり、相手との距離感を意識することは大切なことですから、みなさまもご注意してくださいね。
ポイントとしては、面接の場に一体感が生まれてきたら、「課題提示→解決策」は間違いなくハマりますから、是非一度トライしてみてください。
手応えがありまくる面接でも失敗することがあります・・
転職での面接失敗事例は、振り返れば色々とあるもんですね。失敗事例その3です。
今回の転職希望先はBtoCのIT系ソフトウェアの上場会社。面接相手は社長。
社長は普段はシリコンバレーにいるらしいのですが、たまたま、日本に帰国した時に私の応募と重なり、縁があって面接となりました(転職エージェントさんが調整を頑張ってくれた!)。
IT系だけあって(そうなの?)、会議室から見える高層ビル群の景色は凄い綺麗でした。
面接内容としては、社長の短期・中期ビジョンを根掘り葉掘り教えて貰って、それをベースに実際に入社したらどんなことがやりたいのかを私は答えました。
更に、シリコン社長が追い込みを掛けてきます。やって貰いたい仕事は4つあるけど、どの仕事が一番やりたいですか?と。
私は4つに対して優先順位とやりたい理由、やりたくない理由を答えたところ、社長が更に深掘ってくるので質疑応答のラリーをしつつ、自分の得意なこと、不得意なことも織り交ぜて伝えました。
そんな形で終始盛り上がった1.5時間ぐらいの面接は終了。そのあとに、人事責任者と面接があって、社長と話した内容を共有し、企業文化やどんな人材が働いているのか等を教えてもらってお開きとなりました。
面接内容的にはいい感じだったので、内定ゲットやろうなぁと調子こいていました。
転職の面接では、偉そうに受け答えしては駄目よ!
面接失敗事例なので、選考結果はもちろん「お見送り」だったのですが、理由が香ばしいものでした。
仕事はやってくれそうだけど、偉そうだから、不合格!!!!
いやいやいやいや、知らんがなと(笑)。
貴方に任せたい仕事は4つあって、どれがやりたいですか?ってシリバレ社長が聞くから、やりたい順に並べて色々答えたんですけど。もしかして、
やらせてもらえる仕事であれば、何でもしまっせ~プレジデント殿!!
と答えるのが正解だったのかもしれません。。今となっては、真相は闇の中、藪の中、海の藻屑となっていますが、どうなんでしょうかね。
選択肢を提示されて、どれがやりたいって聞かれたら、順番付けませんか?どうですか、みなさん??
ちなみに、シリ社長も人事責任者も口を揃えて「彼は偉そうだった!」と、転職エージェントから聞かされたので、もしかして、その当時のあたくしは偉そうないけ好かない奴だったのかもしれません・・・
全然そんな意識は無かったのですが、自然体過ぎたのかもしれません(笑)
今だから言えます。あの時はごめんなさいね<m(__)m>
シリコンバレーから遠路はるばるジパングまでいらっしゃって、多忙なスケジュールの合間をぬって頂いたのに、若造が偉そうにしてしまって。
これを読んだ転職をお考えのみなさんは気を付けてください!!
面接時は偉そうにしては駄目です。不合格にされます!
ちなみに、その会社の株価をたまにチェックするのですが、下落していると何か嬉しいのは気のせいでしょうか(笑)凄くお金持ちになったら株を買い占めてシリコン社長を追い出そうと思います(頑張りますよ)!
面接でガンガン盛り上がっちゃいました
最後に紹介する面接失敗事例その4、こいつはなかなかレアケースでっせ!狙って出来るものではないので、運が良かったのか悪かったのかどちらなんでしょうかね。
今回の転職希望先は、BtoBでソフトウェアの開発・販売やっている会社。新規事業として、自動車のアフターマーケットを狙うビジネスを考えていて、社長の右腕、左腕のポジションでした。
面接は、社長と転職エージェントと3人でやるスタイルで、延べ4~5回ぐらいは重ねたでしょうか。
お互いの自己紹介からはじまり、事業の紹介、経営の課題、新規事業マーケットのポテンシャルや勝ち筋の話等、何回も会ってお互いのことを良く思っている訳ですから大いに盛り上がりました。
規模としては小さい会社なのですが、社長との相性も良さそうだし、この会社の持っているノウハウ、ビッグデータを活かせれば、新規事業の自動車のアフターマーケットでガンガンやっていけそやなと少しワクワクした記憶があります。
自動車が売れない時代が来たとしても、自動車のメンテナス品やパーツを中心としたアフターマーケットは、むしろ成長が見込める市場ですし、Iotの時代が到来した今だからこそ、ビジネスとして成り立つという仮説もたちますしね(と当時は真剣にビジネスについて考えたのよ)
手応えがあった面接で、結果連絡が遅い場合は何か裏がある!?
そうこうしてお互いに盛り上がっていって、「そろそろ条件面や最終的な詰めの部分だなぁ」、何て考えていたところ、先方の社長と連絡が密に取れなくなってきたと、転職エージェントから共有がありました。
まぁ何やかんや社長だし忙しいのだろうと、それに、当時の私の現職も忙しく、当初はそれほど気にはしていませんでした。
ただ、あまりに連絡が取れないので、これはおかしいよね?何て話を転職エージェントとしながらも、こちらとしては焦る必要はないので、頭の片隅で気にはしながら時が来るのを待っていました。
そして、ある日の昼下がりの午後。市ヶ谷駅あたりで転職エージェントから電話がかかってきました。「ごめん。。ダメだった・・」と。理由が痺れましたね。
会社を売却するってさ・・・
いやいやいやいや、知らんがなと(笑)。
社長さん、めっちゃ盛り上がってましたやん!新規事業はこういう風に進めようとか、このマーケットで早く一番になりたいんだよねとか。それが、
え、社長?、会社売っちゃったの??
という感じです。
もちろん、私に言えない色々な事情もあるのでしょう。でも、あの熱い気持ちは何処にいっちゃったのよ!?と。あんだけ語り合いましたやん!!
IRを読むと、約20億円でディールされてました(夢あるなぁ~)。
あの当時はマジか!って感じでしたが、今なら社長の気持ち分かります。会社経営をしていれば、一度はEXITしたいっすよね。もし、今度、会ったらなんかご馳走してくださいよ。
さて、教訓です。
面接で凄く手応えがあったのに、企業と連絡が取れなくなって来た場合は、売却(EXIT)される可能性がありますよ(笑)
以上、転職の面接失敗事例でした。失敗事例その4はあれですが、それ以外は読者の皆様の役にたてるところがあると思うので、是非参考にしてください。
最後に纏めますと、失敗から得た教訓4カ条です。
- 面接官と腹を割って本音で語り合えるように一歩踏み込んだ質問をしよう
- 面接官の置かれている立場を理解して、伝え方を変えよう
- 面接では決して偉そうに受け答えしては駄目よ
- 面接の手応えがあったのに、結果連絡が遅い場合は何か裏がある
先ず、私は偉そうな性格を直さないといけないのかもしれません・・・