転職活動で内定を取ることも大切ですし、現職を辞めてもいいかどうかの見極めも大切です。転職活動の初心者の方が持っておくべき転職活動の基本スタンスについて書きました。
転職を成功させる為には守るべき3つのルールがございます!
- 「転職はマルチタスクで考えよう」で伝えたい3つのこと
- 転職活動の最初の第一歩が踏み出せない人に共通すること
- まずは転職活動に15分時間を割く
- オファーレターにサインするまで、現職の仕事は今まで通りの平常運転を続けること
- 何故、このコンセプトが大切なのか
- 自分の好きなタイミングで退職(転職)をするのが綺麗な辞め方
- 現職を普通に続けながら、無理の無い範囲で楽しんで転職活動を
- 転職活動をすることで世界は広がっていく
- 現職の仕事を客観視して見つめ直す
- 現職の仕事の可能性の幅を広げるトライをする
- 普段から会社とは対等の立場で付き合うことを心掛ける
「転職はマルチタスクで考えよう」で伝えたい3つのこと
ブログのタイトルにございます
転職はマルチタスクで考えよう
が言わんとしていることは大きく3つあります。
- オファーレターにサインするまで、現職の仕事は今まで通りの平常運転を続けること
- 平常運転を続けながら、無理の無い範囲で転職活動をする(少しは楽しみながら)
- 転職活動をする一方で、現職の仕事の可能性の幅を広げるトライもしておく
この3つは転職活動においては基本的なことなのですが、ちゃんと実践しようとすると案外難しいかもと思いませんか?
そう案外難しいんです・・・が、それをそつなくこなすコツを伝えるのが弊ブログなのです!
そもそも、一般論としてマルチタスク (multitasking) とは、複数の作業を同時にもしくは短期間に並行して切り替えながら実行することです。
マルチマルチ言うてますが、マルチ商法ではございませんので悪しからず!!
そして、弊ブログでは現職の仕事は【平常運転】、 転職活動は【特別運転】という捉え方をしています。
平常運転 X 特別運転 を同時にこなす必要があるため、転職はマルチタスクに考えざるを得ないというわけで、ブログのタイトルにつながっていくわけであります。
転職活動の最初の第一歩が踏み出せない人に共通すること
転職の相談でよくあるのが、現職が忙しいので転職活動に時間が割けないというものです。
転職活動が前に進んでいかない人に共通するお困りごとです。
たしかに平常運転の現職に勤しむ皆さんは忙しいと思います。私のところに相談にくる方も大体同じ状況です。
働き方改革だなんだと世間では言うていますが、仕事に従事している人で時間が余っているひとは多くはいないでしょう。
ただ、転職活動という新しいこと(特別運転)をする為には今までのルーチンを変えないと何も前に進みません。
やる気にさえなれば時間は何とかして捻りだせるものですし、転職を本当にするのであれば「やる気」になるしかない訳ですから、時間が無くて転職活動が出来ないということが、転職活動に時間が避けない理由にはなり得ません。
結論をいいます
皆様が避けて通りたい、転職活動の最初の山場である転職サイトに登録する、そして、履歴書/職務経歴書を作成するという工程は、避けては通れませんので時間を作ってガチンコでぶつかるしかありません。
私の過去を振り返ってみてもそうですが、最初の山場を越えるのが一番しんどかったかも。読者の皆様はまずここは歯を食いしばって頑張ってほしいところです。
もちろん、そのハードルを越えるための知恵、ショートカットの方法、ソリューションは提供したいと思いますので。
まずは転職活動に15分時間を割く
転職活動の最初の第一歩で躓いてしまう人に共通する悩みは、現職が忙しいので転職活動に時間が割けない
この悩みについては15分でも良いから時間を作ってくださいというしかありません。
逆にいうと、15分も時間が作れない状況であれば、今は転職活動(特別運転)をするタイミングではないです。
転職活動のことは頭の中から一旦排除して、現職に勤しみましょう。一方、15分なら時間は作れるよという人は、転職活動の第一歩が始まりましたね。おめでとうございます!
1日15分でやれることは限られていますが、転職サイトのチェックや登録、履歴書や職務経歴書のことを漠然と考えたりしてください!!最初はこれだけで十分です。気づいたら1時間ぐらい経ってますよ(笑)。
オファーレターにサインするまで、現職の仕事は今まで通りの平常運転を続けること
少し具体的に転職活動についてお伝えしていきます。冒頭に掲げた転職の3つの基本スタンスを深堀します。
1 オファーレターにサインするまで、現職の仕事は今まで通りの平常運転を続けること
2 平常運転を続けながら、無理の無い範囲で楽しみながら転職活動をする
3 現職の仕事の可能性の幅を広げるトライをする
1のオファーレターにサインするまで、現職の仕事は今まで通りの平常運転を続けること
これは当たり前中の当たり前です。あたり前田のクラッカーぐらい当たり前です。
3つの内、最も大事なものがこれです。
転職先から内定を貰ったからといって会社の同僚にすぐに言ってもいけないですし、現職の仕事のパフォーマンスを落としてはダメです。
新しい会社にいくという意思決定をして、そして、会社(上司や人事部)に対してオフィシャルに退職意思を伝えてからはじめてカミングアウトしましょう!
「みなさん、今までありがとうございました。そして、さようなら。また、会う日まで」と。
何故、このコンセプトが大切なのか
実は私には少し苦い思い出がありまして、「もうそういう経験は勘弁」という意味でこのコンセプトを大切にしているのですが、それは2回目の転職、2社目から3社目に行く時のことでした。
ちなみに、2社目は新興市場に上場している格付会社を営んでいるベンチャーで、転職先の3社目は創業90年余りの非鉄金属の商社でした。
この転職では転職エージェントは使いませんでした。というのも、2社目の会社の営業先が3社目の会社で、「ユーうちにこない?」と直接オファーを貰って入社した経緯があります。
さて、苦い思い出のくだりです。状況としては、3社目からそういうオファーを貰い、ほぼ転職するという気持ちはあるのですが、最終的な意思決定はまだしていないという感じです。
その状況下で、2社目の会社の仲の良い先輩に「近々転職するかも・・・」とライトに伝えたところ、それがナゼカ漏れてしまったのです。当然、内緒にしてねという話ではあったのですが、、、オモラシしてしまいました。
そして、その話が当時の上席の耳に入ったようで、それから、その上席がちょいちょい探り(質問)を入れてくるようになりました。「こいつ、ほんまに転職しよるんか?」と裏取りの確認をしていたのでしょう。
しかも、その上席は性格的に少し陰険で、意地悪い人でした(主観入っています 笑)、当時の私の気持ちとしては、仕事はさておき、人間的にその上司を余り好きでは無かったということですね。はい。
意思決定をまだ出来ていなかった理由として、2社目の仕事環境、仕事内容が変わりつつある状況があって、その様子を念の為、色々とうかがっていました。
ただ、両社を天秤にかけている途中で、半ば勢いで退職の意思を伝えてしまいました(上司の探りうぜーとww)。若いっていいですね。時には勢いも大事です。
結果的に転職が正解だったのですが、弊ブログの基本コンセプト
・常に選択肢、オプションを複数持つ
という考え方から言うと、現職を続けるという選択肢を早々に放棄することになってしまったことは、大きなミステイクではあります。転職の最終判断は慎重にですからね。
自分の好きなタイミングで退職(転職)をするのが綺麗な辞め方
現職の仕事は今まで通り普通に続けつつ、自分のタイミングで退職の意思決定を伝えれなかったことは大きな反省点ですし、今も教訓にしています。転職するのであれば、綺麗に引き継いで自分の好きなタイミングで辞めた方が後腐れがないですからね。
私の反省論を踏まえて、読者の皆様においては、
1 オファーレターにサインするまで、現職の仕事は今まで通りの平常運転を続けること
このコンセプトは是非覚えておいて欲しいです。ちなみに「今まで通りの平常運転を続ける」という意味には2つの意味が含まれています。
- 仕事のパフォーマンスを落とさないこと
- 退職の意思決定をオフィシャルに会社に伝えるまでは、仲の良い先輩、同僚であっても転職することは決して伝えないようすること
「現職」を選ぶか「転職」を選ぶか。
焦らずじっくり吟味することがキモです。それを可能にするためには、このコンセプトを遵守する必要がありますよ。お気をつけください。
現職を普通に続けながら、無理の無い範囲で楽しんで転職活動を
転職の3つの基本スタンスの2つ目の深堀です。
1 オファーレターにサインするまで、現職の仕事は今まで通りの平常運転を続けること
2 平常運転を続けながら、無理の無い範囲で楽しみながら転職活動をする
3 現職の仕事の可能性の幅を広げるトライをする
2 平常運転を続けながら、無理の無い範囲で楽しみながら転職活動をする
【平常運転】である現職の仕事、【特別運転】である転職活動を同時に両方しっかり取り組むことがまさにマルチタスク。そして、その活動自体も楽しみましょうということがこのコンセプトの言わんとしていることです。
最初は当然負荷がかかります。忙しい現職に加えて、転職活動をするわけですから当然です。なので、最初の方は1日15分ぐらいで良いのでライトに転職活動をスタートさせてください。
リズムに乗ってきたら、履歴書・職務経歴書の作成や、転職サイトへの登録、転職エージェントへと面談等をこなしていきましょう。
最初は本当に面倒臭いです。多分、転職活動何てやるんじゃなかったと思うことでしょう。ただ、この面倒臭さを乗り越えなければ、転職して新天地には行けませんから踏ん張りどころですよ!
転職活動をすることで世界は広がっていく
面倒くさい最初のステップを超えると、転職活動を通して新しいキャリアの選択肢、楽しそうな仕事、魅力的な会社や人とも出会えるようになるので、その活動自体が楽しくなってくるタイミングがきます。
私は興味が少しでも湧けば、色んな会社や転職エージェントに取り合えず話を聞きにいっていました。色んな経験が増えましたし人脈も繋がっていきました。
「kentarohさんの転職条件を満たす求人の扱いは内には無いので、別のエージェントを紹介するよ」という話が実際ありましたし、そこから良い出会いもありました。
また、転職エージェントの何名かとは、今でもご飯に行ったりするような仲にもなりました。そのエージェントを通して転職をしなかったのに、ですよ(笑)。。有難い話です。
斯様に現職のみならず、転職活動それ自体も楽しむことが出来るようになってくれば、あなたもマルチタスカ―の一員であります!
現職の仕事を客観視して見つめ直す
転職の3つの基本スタンスの3つ目の深堀です。
1 オファーレターにサインするまで、現職の仕事は今まで通りの平常運転を続けること
2 平常運転を続けながら、無理の無い範囲で楽しみながら転職活動をする
3 現職の仕事の可能性の幅を広げるトライをする
「3 現職の仕事の可能性の幅を広げるトライをする」
シンプルなことなのですが、凄い大切なポイントです。めっちゃ当たり前のことに思われるかもしれませんが、本当にやりきれてますでしょうか。
「現職の仕事の可能性を追求すること」は案外見落としがちですし、転職すると決意した人にこそ、改めて確認して頂きたいポイントです。
転職活動をしていると、結果的に現職の仕事を見つめ直すようになります。転職活動(例えば、面接)の中で、これまでのキャリアや仕事の経験を話すことになるわけですから、嫌でも客観視せざるを得ません。
それに、今まで知らなかった新しい会社、新しい仕事の知識がどんどんインストールされることで、現職のことがより客観的に分析(良し悪しの判断)できるようになってきます。
言わずもがなですが、現職から卒業する為に転職活動を始めたわけですから、今の会社とサヨナラすることに水を差す訳でありません。
しかし、でございます。。。。。。マルチタスクで考えるとどうなるか。
せっかく、「転職出来る」というカードを手に入れたのであれば、現職の会社に対してもう少しわがままになってはみませんか? という提案をしたい訳です。
例えば、転職先でしかチャレンジ出来ないと思っていた仕事が、実は現職で出来ることがあるのです。
考えてみてください。今までの皆様の置かれていた立場、状況が一変しているじゃあ~りませんか!?こちらは転職というオプションを既に手に入れた状態ですから、現職の会社とも優位に交渉を進めることができます(いつでも辞めれるよという立場)。
そうなんです。転職先から内定を貰えれば転職無双状態に突入できるのです!最終的には「会社を辞める」というカードを切ればいいだけですから、この際、現職の会社に色々リクエストしてみてください。
現職で面白い仕事が出来る可能性や、不満無く働ける労働環境が手に入るか否かを、最後に検証し、それでも会社が全く変わらないのであれば、辞めて転職すれば良いだけです。
現職の仕事の可能性の幅を広げるトライをする
「転職出来る」カードを手に入れたのであれば、現職の会社に希望や不満をぶつける交渉(ノーリスクなので)をないと損ですよということを強くお伝えしたいです。
例えば、
- 部門を異動したい
- 新規事業をやりたい
- 転勤したい(したくない)
- 上司を変えたい
- 部下を変えたい
- 職種を変えたい
など、色々なリクエストがあると思います。
他にも、労働時間を短くしたい、年収を上げたい、リモートワークをしたい等の仕事内容に関係無い労働条件に関するリクエストもあるでしょう。
転職するのに、ポジティブな理由もあれば、ネガティブな理由もあると思いますので、転職先にその想いをぶつけるのと同様に、現職にもぶつけてみてはいかがでしょうかという提案でした。
転職すると決めた時が、現職の会社に一番優位に立てる時ですから、是非やってみてくださいね。
普段から会社とは対等の立場で付き合うことを心掛ける
会社との付き合い方としては、普段から対等の立場で「持ちつ持たれつ」でやっていくのが理想です。
「雇われている」とか「働いてやってる」とかではなく、お互い(会社と自分)の目的、やりたいこと、利害関係が一致している為、たまたまその会社で働いているという感覚です。
そういう考えでもって働くには、何処にでも転職出来るというオプションを常に持ちつつ、現職の会社に対して、「私はこういう仕事がやりたい」と常日頃から伝えておくことが大切です。
「現職の仕事の可能性の幅を平げる」為には、普段の仕事でもしっかりとパフォーマンスを出す必要がありますし、そういう人材であれば、会社も手放したくないでしょうから、現職の会社に対して色々交渉してみてください。
転職を薦めるブログではありますが、現職でやりたいことが実現できるのであれば、リスクリターンを考えた場合、現職を選んだ方がローリスク、ベターだと思います。
現職への不満が蓄積されたことが転職のきっかけとなっているケースですと、変なフィルターがかかって現職の良い所を見れていない可能性があります。
転職活動を通じて、会社や仕事を見る目が肥えてきたら、現職の仕事の可能性の幅が広がるかどうか(広がらなければ、サイナラするだけ)の見極めましょう!
以上、転職活動の3つの基本スタンスでした。現職も転職も両方とも良いとこ取りが出来るようにしましょう。
1 オファーレターにサインするまで、現職の仕事は今まで通りの平常運転を続けること
2 平常運転を続けながら、無理の無い範囲で楽しみながら転職活動をする
3 現職の仕事の可能性の幅を広げるトライをする
私が実際にこの考え方でもって転職した一部始終についてはこちらをどうぞ。
ちなみに、リモートワーカーの為の求人メディア「テレラボ」さんに弊ブログを取り上げて頂きました。ぜひ、こちらも参考にしてくださいね。