◆転職で市場価値を高める成功確率が高いやり方はこれ
「市場価値」を高める為には、プロダクトアウト(自分視点)ではなく、マーケットイン(相手視点)で考えないと上手くいかないよ。
という前号に続いて、「市場価値」についてもう少し深堀りしていきます。
まず、こちらをご欄ください。
横軸に「現職」・「転職」、縦軸に「高市場価値」・「低市場価値」と置きました。
市場価値(年収)が上がった、「ワッショイワッショイ祭りだ祭りだ!」と喜んでいる成功事例は②のケースですね。
シンプルでわかり易い例で言うと、
- 仕事内容は同じで、業界を変えた転職をして年収を上げた
- 仕事内容は同じで、ベンチャーから大手企業に転職をして年収を上げた
このあたりですね。最近、巷で流行っているmotoさんの「軸ずらし転職」というやつです。
具体的にいうと、
「食品業界でBtoBの営業をしていた人が、金融業界にBtoBの営業で転職するだけで年収を上げた」
とか、
「ベンチャーで経営企画をしていた人が、大手メーカーの経営企画に転職するだけで、年収を上げた」
とかという感じです。
業界を大きく変えると、最初の頃は慣れるまでは大変でしょうけど、仕事内容は同じであれば早期にキャッチアップ出来るでしょうし、近い業界(例:食品卸→食品メーカー)の変化であれば、キャッチアップのスピードはもっと早いでしょう。
②の転職のコツは、
職種・仕事内容は大きく変えずに業界を変える、または、業界は同じか近い業界に変えて、職種、仕事内容を変える
ということですね。
◆この転職は難易度が高い上に市場価値を上げれるかどうか、不透明な所があります
③の転職はあまりオススメしませんが、考え方によっては無くは無いです。高難易度ですけど。。
例えば、
- 大手からベンチャーに転職、年収を下げて入ったけど、実績見合いで年収は前職よりも大きくUP
- 職種も業界も変えて、全くの異業界に飛び込んで、実力をつけて、後から果実(年収とキャリア)を得る
という感じですね。実際に転職に成功した話も聞きますし、残念ながら逆に失敗した話も聞きます。失敗の原因としては、単純に成果を出せなかったという話です。
入社前に転職希望先の情報を色々取って、新天地で成果を出せるかどうかはある程度イメージ出来ると思いますが、最終的には仕事はやってみないと分かりません。
有名な一流のプロ経営者ですら勝率100%は無いのをみると、土俵を大きく変えて(転職して)高いレベルで成果を出すことは、やはり難しいのでしょう。
③は、年収(市場価値)を横ばいか、下げていく転職なので、リスクが高いです。相応の覚悟が無いと止めた方が良いでしょう。
加えて、会社を見る目が肥えてないと失敗する確率も上がります。ひらたく言うと、ちゃんとした会社かどうか見極める自信が無ければ、黄色信号です。。
②は、年収(市場価値)を上げていく転職なので、リスクは低いです。市場価値(年収)を上げるのであれば、まずは②を目指す方が良いですね。
みなさんが考えている転職は、②ですか?③ですか?
③であれば、相当の覚悟と実力が無いと成功しませんので、もう一度立ち止まって考えてみてください。
筆者ponzoh的に一番オススメなのは、②の転職を狙いつつ、①を現職で実現することなのですが、続きは次号で。