◆「好きなことを仕事にする」のは案外難しい
「好きなことを仕事にする」ということは、凄く大事なポイントだし、仕事選びの軸としては間違っていないと思います。
ただ、このテーマで自分の答えがズバリ出せる人は、「自己分析」や「キャリアの棚卸し」がそこそこ出来ている人で、テーマの意図は分かっちゃいるけど、言語化出来ない人も一定数いるでしょう。
「好きなことを仕事にしたら?」と言われても、その「好きなこと」が見つけられねーんだよ。
と。
そうなんですよね。仕事においては「好きなこと」って案外見つけにくいものだと思います。
答えたくとも答えられない、もどかしい気持ちでもやもやしている状態のままでは、運良く転職活動が上手く行って内定を貰ったとしても、間違った業界や職種、会社に入社してしまう可能性が多いにあります。
ここでいう間違ったというのは、自分自身の性格や志向に合ってないという意味です。「自己分析」がきっちり出来ていないのに転職してしまうのは、かなりリスキーでございます。
◆「嫌いなことは仕事にしない」のアプローチで視界は良好に
何か物事が上手くいかない時や、手詰まり感がある時は、そのままにしておいても事がうまく運びませんから、真逆に視点を変えてみることをオススメします。
今回のケースでいうと、「好き」の反対である「嫌い」をテーマにしてみるのです。
「好きなことを仕事にする」から、「嫌いなことは仕事にしない」というテーマで、
仕事選びをしてみてはいかがでしょうか。
「好きなこと」を考えていた時と打って変わって、アイデアが泉のように湧いていませんか?
例えば、
- 人と話すのは苦手なので、営業はしたくない
- コツコツ自分のペースで進めたいので、チームマネジメントはやりたくない
- 無能な上司とは仕事をしたくない
- 夜型なので、朝は出社したくない
他にも色々と「嫌いなこと」、「やりたくないこと」が人それぞれあると思います。人間は不思議なもので、「好きなこと」よりも「嫌いなこと」の方が思いつき易いようです。
斯様に、「嫌いなこと」をたくさん挙げていって、「嫌いなこと」をせずにすむような転職先を探せたら、その会社で仕事を続けることで「好きな仕事」も見つかるかもしれません。
好きでもないけど嫌いでもない仕事は、基本的には長く続けられる仕事のはずなので、
「嫌いなことは仕事にしない」という軸で仕事探しをするのもありだと思いますよ!
好きなことがなかなか見つからない人にはオススメです。