「日本マイクロソフトの社長である平野拓也さん」の話を聞く機会がありました。その中でいくつかのテーマが興味深く、自身の会社や仕事の考え方にも参考になる部分があったので、感じたことを書いてみたいと思います。
リーダーの手腕で企業の命運はかくも変わってしまう
平野卓也さん、外人みたいな顔してますけど、めっちゃ日本人なんですよ。アメリカと日本のハーフのようですね。
少しだけ「マイクロソフト社」の紹介を。
言わずと知れた、ビル・ゲイツの会社のですよね。彼が率いていた頃は絶好調でした。そして、その後を引き継いだスティーブ・バルマーの時代に、「マイクロソフトの成長は終わった」と世間では思われていました。しかし、不死鳥の如くマイクロソフトは蘇りました。その救世主はサティア・ナデラという人物でした。
マイクロソフトの成長ストーリー、サティア・ナデラCEOについてはこのあたりをご覧ください。
「ビジネスモデル」と「企業文化」の変革が肝
何がマイクロソフトを変えるきっかけになったのか。
それは、「ビジネスモデル」と「企業文化」の変革だと、平野社長は強く仰っていたのが印象的でした。
具体的には【ビジネスモデル】はこのような変化がありました。
- 製品開発→統合されたクラウドソリューションやオープン戦略を軸
- ビジネスモデル→ソフトウェアのライセンス販売からクラウドのサブスクリプション
過去のマイクロソフトの思想(ビル→スティーブまで)からは、オープン戦略なんて考えられませんから、その戦略を実行するということは、まさに大英断ということですね。
加えて時代の流れに乗るべく、クラウト型のサブスクリプションモデルをガンガン推し進めたのも完全に功を奏しました。
サブスクリプション方式 - Wikipedia(利用料、利用期間に基づいた支払いのこと)
リーダー(CEO)の考え、やり方1つでこのレベルの会社(超大企業)が変革することに驚きを禁じ得ませんでした。実際に、アマゾンやグーグルの時価総額を抜いた時期もありましたから。本当凄いっす。
早く理解して早く実行する文化へ
企業文化をどう変革したのか、についてはいくつか具体例があったので、そちらを少し紹介します。
昔のマイクロソフトはキンコーズより紙を使っていて(驚!!)、資料の一つ一つがめちゃ細かった、と。フォントサイズが4ですよ!!
虫眼鏡が必要なサイズの文字が会議の資料に普通に記載されていて、それを雁首揃えて丹念にチェックしていたようです。もちろん、KPI、数字がものをいう文化であることは言うまでもありません・・・
その悪しき文化から脱却する為に、「数値のプライオリティーを低く」し、「カスタマーエクスペリエンスを重視」する文化へと舵を切ったという訳ですね。
数字はある意味大事だし、会議も大事だけど、要は「ユーザーは何を求めているわけ?」ということに重きを置いたということですね。
また、会議で「喧々諤々議論する文化」から、「早く理解して早く実行する文化」にも変革したと。マイクロソフトのプラットフォーム上で、様々なデータが常にメンバー全員で共有しているから、改めての「ホウレンソウ」も無くなったというわけですね。
良い取り組みはさらっと真似て実行
本当の意味でDX化(デジタライゼーション)が進んでいる企業を目の当たりして、個人的には良い刺激になりました。マイクロソフトの良い取り組みを真似して、ponzohの会社にも闘魂を注入したいと考えておりますw。
最後に、平野社長が言うマイクロソフト流のリーダーシップを紹介して本日は終わりたいと思います。
リーダーシップとは、、
- 物事を明瞭にする
- 職場にエネルギーを与える
- 成功、結果を出す