- 投資のプロはこんな目線で会社をみていたのね
- 社長の会社経営へのコミットの度合いが株価にも大きく影響する
- 会社のことが好きな人間が割合的に多い会社の株価は伸びる?
- 「ラーメン屋」で儲けそうな社長の会社に投資する
投資のプロはこんな目線で会社をみていたのね
「レオス・キャピタルワークス社、藤野英人社長」はご存知でしょうか。
「ひふみ投信」と言えば分かる方が増えますかね。「レオス・キャピタルワークス社」とはいわゆる投資信託を販売している会社のことです。
藤野社長のセミナーを聞く機会があったので、参考になったことを共有したいと思います。投資のプロが話すだけあって、テーマはもちろん株式投資に関することなのですが、切り口が斬新で非常に勉強になりました。
プロはそういう目線で会社を見ているのね、と話を聞きながら妙に感心していました。投資のプロの目線を私たち自身の頭に入れておくことで、株式市場のディールで株式投資のプロである機関投資家と相対する時に(そんな時が来るのか…)、相手が何を考えて買うのか(売るのか)、というイメージの足しになるのではないでしょうか。
社長の会社経営へのコミットの度合いが株価にも大きく影響する
例えば、
「創業者が社長を務めている会社の株価推移」
※ざっくりの指数です
創業社長:100→700
創業社長以外:100→300
社長が創業者か、そうでないかだけで、こんなに株価が違ってくるのですね。大変興味深いです。
「社長の株式保有割合と株価推移」
※ざっくりの指数です
社長10%以上保有:100→700
社長5%以上保有:100→400
社長非保有:100→250
社長が会社経営にコミット(株の保持)しているかどうかは、株価にも大きく影響を与えるのですね。ここでのニュアンスは、サラリーマン社長か否かという観点かと思います。ざっくり言うと、非保有=サラリーマン社長ということですね。
会社のことが好きな人間が割合的に多い会社の株価は伸びる?
直接、株価に関すること以外にも、面白いデータを紹介してくれました。
「自分が働いてる会社の信頼度」
日本:60%
韓国:60%
アメリカ:80%
インドネシア:90%
アメリカの労働者が会社に対する信頼度が8割を超えているのが意外でした。日本はもっと低いのかなとも思いましたね。。
他にもキーワードとしては、こんな感じです。
- 投資家(成功者)は「有難う」が口癖→それだけで、お金持ちなれる!
- 長期的に利益、EPSと株価は一致する
- 長期的に利益が上がると予想できる会社の株価は上がる
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日経平均株価より、常に負けている経団連銘柄(3年間で約20%の差!)
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会社の雰囲気と株価も連動する
- 会社のことが好きな人間が割合的に多い会社の株価は伸びる
ちなみに、ZOZOの従業員は皆感じが良いらしくて、レオス・キャピタルワークス社として、非常に非常に儲かったみたいです!(笑)
「ラーメン屋」で儲けそうな社長の会社に投資する
最後の締めはラーメンで(笑)藤野さんが投資する基準の一つとして挙げていたのが、
「ラーメン屋」で儲けそうな社長の会社に投資する
ということでした。
ラーメン屋は総合力だと。美味しいラーメンは当然として、お客さんとのコミュニケーション、マーケティング、プライシング、商品開発、ファイナンス、人材育成等、社長が何でもやれないとダメだということですね。
オチとして、カルロス・ゴーンさんや孫正義さんは繁盛するラーメン屋をやれそうなイメージは持てるけど、東芝の社長はう~ん・・・というところです。