端的にいって、仕事のアウトプットをどう出すのかという話なのですが、私はたまにこういう風な視点で仕事を考えたりしています。
会社の経営戦略・組織体制を理解し、市場構造や顧客ニーズを把握、問題点の洗い出し、課題化すべきものを抽出、そして、ソリューション(アウトプット)をイメージし、ゴールを設定する。
自分の職種が営業であろうが、製造であろうが、経理であろうが、総務であろうが、社長であろうが、平社員であろうが、仕事の進め方の根本的な考え方は同じ。
全体像をつかんで、アウトプットをイメージする。
今まさに、目の前にある仕事が、どういう未来に繋がっていくのかをイメージ出来れば、どんな仕事であっても工夫の余地はあるし、面白く出来ると思うんですよね。
もしかしたら、超絶につまんない仕事も世の中にはあるかもしれませんので、そん時は現職で無理をせずに転職を検討するのも考え方の1つです。バランス感覚も大切なので。
会社の置かれている状況を正確に把握することも大切です。
先日、元大阪府知事の橋下徹さんの話を聞く機会がありました。彼は大阪府と大阪市の政治改革を実際に実行した訳ですが、「改革を実現する為の絶対条件が3つある」という話がありました。
その内の1つが、
現状を否定する
です。
新しいものを産み出すには捨てる作業が必要ですし、「改革」ですから、今までやってきたことをバッサバッサと斬り捨てていかないといけません。
ただし、今置かれている会社の状況を考えた時に、「改革」は本当に必要不可欠なのかというポイントを外してはいけません。
「働き方改革♪」とか、「このままでは会社は潰れるぜ~」とか、色々なポジショントークが跋扈していますが、そういう思考停止ワードに騙されてはいけません。
例えば、会社の業績が今は良いとか、業界的に仕事がそこそこあるので、当面は安泰であるとか、要は状況として会社の中に「危機感」が無い場合は、橋本さんが仰るような「改革」を推し進めるのは非常に難しいです。
いくら、会社組織やビジネスモデルに問題や不満があったとしても、危機感が無い会社でいくら「改革」を訴えても事はなかなか前に進みません。
そういう場合は、「改革」ではなく、「改善」という手段で、少しづつ会社を変えていく方がベターでしょう。
本当にやばいイベントに直面した時や、強烈な権力と覚悟とリーダーシップを持った経営者が組織にいない限りは、「改革」を実現するのは難しいです。
ちなみに、今話題の吉本興業なんかは、「改革」ではなく、「改善」というレベルで乗り切ろうとしています。
そもそも、お笑い界、芸能界の世界ですから、世間一般の物差しで「あーだこーだ」言うべきではないと思いますしね。彼らと我々ぱんぴーは住む世界が違いますから、吉本興行がルビコン川を越えることは無いでしょう。
結論です。
たまには、会社を俯瞰して見てみてくださいね。それによって、普段の仕事のアウトプットの出し方や、仕事の進め方が変わってきますから。
目の前の仕事に忙殺されがちですけど、一歩引いて物事をみる習慣を持つことは大切です。