みなさんの会社では「働き方改革」の1つの手段としてRPAを導入していますか?
やらないよりやった方が良いのは間違いないでしょうし、私の会社でも私の個人的興味からRPAを導入しようしています。もちろん、会社にとってメリットがあるものだし、p私としてもトライしてみたかったので、両者の思惑が偶然にも一致しました(笑)
RPAをテーマに、とあるベンダーと会話していてある疑問がふと頭によぎりました。
そもそも、RPA導入の目的の1つとして、業務のRPA化(効率化)をすることで、作業的な(付加価値の低い)仕事はRPA(ロボット)が行い、人間にはより付加価値の高い仕事をさせることを目指すことが挙げられます。
さらっと読むと素晴らしい取り組みですよね。人間がやる必要のない付加価値の低い反復作業はRPAにやらして、人間は付加価値の高い仕事にだけ集中出来る環境を整えるということですから。
事例としては、枚挙にいとまがありません。
例えば、三井住友銀行のRPA導入事例。
例えば、三菱UFJ銀行のRPA導入事例。
例えば、日本生命の事例。
どの事例もRPAが大活躍で、三井住友銀行に至っては、1年間で約110万時間もRPAに仕事を置き換えられたという、まさにRPA無双!
とあるベンダーと会話をしていて、ある疑問がふと頭をよぎった、と冒頭に書きました。それは、
単純な業務はRPAがやるようになった、その結果、時間的余裕が出来た人間は本当に付加価値の高い仕事をやっているのか?そもそもやれるのかどうか?
という疑問です。
三菱UFJの記事には「本部人員を半減、最適化をし収益力を高める」という怖い一文がありました。
また、損保ジャパンの「人員削減」から読み取れることとして、RPA等のIT化を推し進めた結果、業務の効率化が進み、今まで100人でやっていた仕事が85人で出来るようになりましたということで、つまり、
時間的余裕が出来た皆様には付加価値の高い仕事を今の職場でやって貰う予定だったのですが、どうやら付加価値の高い仕事は、グループ企業の介護をやっている会社の方にありそうなので、そちらでお願いします。(嫌なら辞めて貰っても構いません)
ということです。
2019年2月にこんな記事を書いていたのですが、この現実はもう既に起こっていたのですね。地獄の釜の蓋が開いてしまったのかもしれません。
言われてみれば、当たり前のことなんですよね。
RPAに置き換えられる単純な仕事しかしてこなかった人が、付加価値の高い仕事をいきなりやれ!と言われても、ぶっちゃけ厳しいところがありますし、じゃあ全くの未経験の分野に飛び込んで!と言われても正直しんどいしやりたくないと。
みなさまが所属している会社は、損保ジャパンのように無茶ぶりをするような会社でしょうか?
従業員に優しい会社は世の中にはたくさんありますから、そういう会社を今のうちに探しておくか、もしもの時の為に、ご自身の市場価値を高めておくか、色々と考えないと将来が厳しいものになるかもしれません。
転職活動の最初の一歩は、ご自身の市場価値を把握することや転職エージェントに登録することからスタートします。
転ばぬ先の杖を持つために、第一歩を踏み出すことから始めてみてはいかがでしょうか。下記記事も参考にしてみてください!