転職活動をする為に必要だから職務経歴書を作成する、という流れが一般的ですが、
本日はそれとは違う観点で大事なポイントを2つ紹介します。
端的にいうと、現職の仕事に臨む際の地図、道しるべとして職務経歴書を使うというものです。
◆期初に職務経歴書に何を書きたいのかを決めてから、仕事に取り組む
職務経歴書を意識するタイミングは2回あります。
- 期初に(一般的には4月)職務経歴書に何を書きたいのかを決めてから、仕事に取り組む
- 期末に(一般的に3月)期初に決めたことの実現度合いを振り返り、実際に職務経歴書に落とし込んでいく
「期初に考えること」が非常に大切です。
どんなキャリアを創り上げるのかを自ら決めて仕事に臨んでいますか?
サラリーマンですから、会社から与えられるやるべき仕事は当然あると思いますが、それに加えて、個人としてやりたい仕事も同時にあると思います。
「会社からの仕事」と、「個人としての仕事」が、ご自身の今後のキャリアのトラックレコード(実績)に刻まれていくわけですが、主体的にキャリアを作っていくのであれば、「個人として」やりたい仕事を明確にしておかないといけません。
富士通、NEC、東芝、パナソニック等等、斯様な大手企業でもリストラを普通に実施する世の中となってきました。もちろん、1つの会社で勤め上げて定年までいくオプションも人によってはあるでしょう。
ただ、トヨタの豊田章男社長や経団連の中西会長が「終身雇用の維持」は今後難しいと仰る中で、転職(実際にするしないは置いといて)出来るというオプションを同時に持っておくことは、転ばぬ先の杖となるのは間違いありません。
◆期末に、期初に決めたことの実現度合いを振り返り、実際に職務経歴書に落とし込んでいく
主体的にキャリアを作っておかないと、「いざ転職」となっても
- ご自身の市場価値を把握していない
- 職務経歴書が無い
- 転職市場で評価される仕事をしていない
という暗い未来に陥ってしまう可能性は大であります。
まずは、ご自身が転職市場でどういう評価(想定年収)をされるのかは、マストでチェックしておきましょう。
パーソル(旧インテリジェンス)の「ミイダス」というサービスがあるので、やったことが無い人はこの機会に是非! 簡単な質問に答えるだけで、貴方の想定年収が分かります。
話をもどします。
「期初に」キャリアの自分なりのしおりを作って、「期末」にそのしおり通りに仕事をやれたのか、キャリアは積みあがってきているのか、をチェックするという「仕組み」を作っておくことで、職務経歴書が毎年アップデートされていていきます。
アップデートされた職務経歴書を見て、ご自身の年収を上げたいとか、成長が止まってきたとか、つまらない仕事しかできていないとか、色々思う所が増えてきたら、転職活動を始めるタイミングなのかもしれません。。