日々の仕事にどういう考え方や取り組み方をしておけば、本番の転職の面談・面接で困らないようになるのかを考えてみよう、という前号でした。
◆現職の仕事をする上で大切なのは「視点(視座)」
ポイントは「視点(視座)」です。
例えば、下記のように考えたとして、
自分の仕事の課題は?
チームの課題は?
部署の課題は?
事業部の課題は?
本部の課題は?
会社の課題は?
この時の主語はどうなるかというと、
自分の仕事の課題は?→自分
チームの課題は?→チームリーダー
部署の課題は?→課長
事業部の課題は?→部長
本部の課題は?→本部長
会社の課題は?→社長
こうなります。つまり、
「〇〇〇ならどう考えるのか」という「視点」「視座」を上げていくということです。
難しい言葉になりますが、これをしていくには「メタ認知」が出来ないといけませんが、基本的な考え方として、「視座」を上げて考えるということは、具体的に「視点(人称)」を上げて考えるものだという理解をしてみてください。
現職の会社のTOPの、社長の視点でいきなり考えるのはハードルが高いと思うので、例えば、自分の置かれている1つ上のポジションから考えてみると、「視野」や「世界」が広がって、違う世界が見えてくると思います。
仕事の意味や、何を優先すればよいのか、達成すべきこと等、「自分視点」で考えていた時と比べて、全てにおいて答えが変わってくるはずなので、実際に考えてみてください。
このあたりの本も参考にしてみてください。
特に、「視点」「視座」を上げるというイメージを創るのに参考になるのは、
石原明さんの「すべてが見えてくる飛躍の法則 ビジネスは3人称で考える」ですね。
一読しておいて損はないと思います。
◆思考の習慣を毎日重ねることで「課題」や打ち手が浮かんでくる
「視座」を上げて、「課題」が見えてきたとして、その次は、「どうすりゃいいの?」という打ち手についてですね。
「課題」とセットで打ち手も見えてくるといいのですが、そんな都合の良いようにはいきませんよね。そういう思考の習慣が無いのであれば猶更です。
最初の入りとしては、日々の自分の仕事において、
- 「昨日よりも今日の仕事のアウトプットの質を高めるには?」
- 「今まで3時間かかっていた仕事を1時間で終わらすには?」
- 「今日やらないといけない仕事を今日中に終わらすにはどうすれば?」
というような簡単な「課題設定」をして、その為には何をすればよいのかを考えてみることで、課題とセットで打ち手も発想できるようになってくるので、日々の自分の仕事の効率化をしてみてください。
現状分析をしていくうちに、「今やっている仕事はそもそも無駄だよね~」ということもあるかもしれません(笑)
こういう思考を毎日することで、それが習慣になり、「視座」や「視点」を上げた時に、上位の仕事であっても何かぼんやりとでも「課題」や打ち手が浮かんでくるようになるはずなので、毎日の積み重ねは侮れません。
逆にいうと、毎日ちゃんと考えている人に追いつくのは難しいとも言えますが、、、何はなくとも最初の第一歩を踏み出すことが肝要であります!