転職希望先の分析をするのに、「戦略・人材・環境」に加えて、「ドラッカーの5つの質問」を用いると更に深く企業の情報が取れます。
というのが前号でした。志望度が高い転職希望先から優先的に、このレベルでの分析をやることをおススメします。
◆我々のミッションは何か?
ドラッカーの「5つの質問」の詳細に参ります。
- 我々のミッションは何か?
- 我々の顧客は誰か?
- 顧客にとっての価値は何か?
- 我々の成果は何か?
- 我々の計画は何か?
本日は、「我々のミッションは何か?」です。
「我々」という主語での質問ですが、「求職者」の立場ではなく、転職希望先に入社した前提で(可能であれば「経営マネジメント」として)答えるのがコツですね。
「我々のミッションは何か?」という問いをするとき、例えば、下記のような切り口で問われるのはいかがでしょうか。
- そもそも、現在ミッションとして掲げているものは何か?
- 我々の組織の存在理由は何か?
- 我々が現在直面している問題、課題は何か?
- 我々にとっての機会は何か?
- 今の事業は何故やっているのか?
- 我々は何をもって社会から覚えられたいのか?
- 我々が現在ミッションしてしているものは見直す必要は無いか?
最近はどこの会社もHPにミッション(経営理念)を掲載しているので、ググれば出てくるとは思いますが、その掲げている「ミッション」について、深く深く考えていく第一の質問が「我々のミッションは何か?」ということですね。
◆判断に迷った時にこそ、「ミッション」に立ち戻る
企業の「ミッション」をここまで深く考える機会はそうそう無いと思います(笑)。
「現職」でも「転職先」でもですが、日常的に仕事を進めていく上で「ミッションは何だっけ?」と立ち止まることはまぁ無いですからね・・・
ただ、会社として判断に迷う時、例えば、AとBの仕事のどちらかを選ばないといけない時に、登場するのが「ミッション」ですね。
個人の仕事でもそうですね。会社に何かを提案する時に、「ミッション」に沿っているかどうかは、経営陣として判断する時にチェックポイントになっていると思いますよ。
ちなみに、メルカリの「ミッション」、「バリュー」は分かり易くて良いと思いますので、チェックしてみてください。
- ミッション:新たな価値を生みだす世界的なマーケットプレイスを創る
- バリュー:Go Bold 大胆にやろう
- バリュー:All for One 全ては成功のために
- バリュー:Be Professional プロフェッショナルであれ
メルカリの例でいうと、「ミッション」は組織の果たすべき使命で、「バリュー」は組織の価値判断基準です。
◆社風や仕事の進め方が合わないと仕事のパフォーマンスが上がらない・・・
会社の「ミッション」を見るだけで、その会社の「社風」や「仕事の進め方」が何となくイメージ出来てきませんか?
転職して「やらかしてしまった一例」として、「社風」が合わないというものがあります。いくら待遇や仕事内容が良くても、「社風」や「仕事の進め方」が合わないと、ご自身のパフォーマンスがなかなか発揮しづらいと思うので、ここのポイントはじっくり分析すべきですね。
加えて、「個人のミッション(生きがい)」もしっかりと言語化しておいてくださいね。
仕事は仕事と割り切るのも一つの考え方ですが、仕事に一日8時間程度は費やすことになると思うので、「会社のミッション」と「個人のミッション」が多少はラップしてくるところがあった方が、やりがいや楽しさも増すと思うので。
働き方改革云々と、世間では「自分らしく働く」ということが盛り上がってきていますが、令和時代の働き方は、生きがい、楽しさを同時に追求することですから!