転職先で、ご自身が十分なパフォーマンスを発揮できるかどうか見極める為には、転職先の情報を、色々なチャネルから引き出す必要がありますし、その情報を使って最終的に「転職するかどうかの判断」もしないといけません。
机上で転職先のことをあれこれ調べるのも重要ですが、肝は面接の場で企業にツッコんだ質問をして、「迷いなく決断」ができるような、ご自身にとって価値ある情報を得ることです。
では、そうする為の価値ある情報とはどんなものなのでしょうか?それは、「戦略・人材・環境」の3つの軸から成る情報です。
- 転職先の分析はやりたいが、邪魔くさい・・・
- 戦略・・・何をやっている会社?社会にどういう価値を与えている?
- 人材・・・戦略を実行するのは人。どんな人材がいる会社?
- 環境・・・「戦略」、「人材」がイケてたとしても、置かれている環境にリスクは無いか?
転職先の分析はやりたいが、邪魔くさい・・・
例えば、「企業分析」で使うフレームワークとして、
- 3C
- SWOT
- 4P
- 5FORCE
- PEST
などがありますが、これらフレームワークを使って、転職先の企業分析を十分にしていますか?現職の仕事もありますから、実際の所はそこまで時間はかけられないのではと思います。
当然、自分がリスクを負ってチャレンジしようとしている会社のことですから、分析はマストなのですが、現職も忙しいし、転職先も複数候補あるし、ガッツリ調べるのは面倒くさいなぁ、という本音があると思います。。(私もそうでした)
戦略・・・何をやっている会社?社会にどういう価値を与えている?
現職にもしっかり励んでいて、忙しい日常の中で転職活動をするわけですから、我々普通のリーマンは、コンサルタントのようにフレームワークを使い倒して、「企業分析」という訳には実際はいきません。そう、時間がないのです・・
では、私は転職活動において、どういう「企業分析」をしていたかというと、最低限、3つの切り口でチェックしていました。
- 戦略
- 人材
- 環境
【戦略】
何をやっている会社で、社会にどういう価値提供をしているのか、という観点です。
- 会社の戦略は?
- どんなビジネスモデル?
- ビジネスを通して、どれだけの価値を社会に残している(過去、現在、未来)?
- 競合他社との差別化ポイントは?
- 会社の存在価値って何?
個人的な価値観によるのですが、私の結論としては、その企業が存在することで、社会にどれ程の価値を提供できているのか、が一番気になるところです。
可能な限り、そういう会社で仕事をやりたいと強く思います。
人材・・・戦略を実行するのは人。どんな人材がいる会社?
【人材】
「戦略」を実行するのは人ですから、どんな人材がいる会社なのか、という観点です。
- 社長をはじめ経営陣はどういうメンバー?
- 現場のマネジャークラスはどういうメンバー?
- 一緒に働きたいと思える魅力的な人材はいる?
- どんな社風?
- 新卒が多い?中途が多い?
- 出世は新卒から、それとも中途から?バランスはとれている?
- 楽しく働いている人材はいる?
いくらビジネスモデルが綺麗で儲かっていても、結局は会社は人です。
一緒に働きたいと思える魅力的な人材がいるのか、いないのか、というのは重要なポイントです。また、社風や仕事の進め方は自分に合いそうかというのも大切なポイントです。
環境・・・「戦略」、「人材」がイケてたとしても、置かれている環境にリスクは無いか?
【環境】
「戦略」、「人材」がイケてたとしても、その会社の置かれている環境如何によっては、やりたい仕事ができるとは限りませんから、これも大切な観点です。
- 業界の過去、現在、未来は?
- 斜陽産業なのか、成長産業なのか?
- 競合にどんなプレイヤーがいる?
- 顧客は?
- どんな商流?
- イノベーションは起こりそう?
業界の産業構造を根幹から覆すイノベーションを予見するのは当然難しいのですが、それが起こり得る業界なのか、という視点を持っておくことは重要です。
例えば、成長性に大きな期待が持てる市場であれば、それは大企業、外資、ベンチャー等等が新規参入して、一気に商圏を掻っ攫うレッドオーシャンの可能性は高いです。
ただ、転職先で当事者として、市場をリードできる立場を得られれば、やりがいのある仕事もできそうというストーリとかも描けます。
また、「斜陽産業」か「成長産業」かの見極めも外せません。自分の仕事のスタイルと合っている業界、会社に転職できた方がベターなので、例えば、落ち着いた環境で仕事をしたいのであれば、「斜陽産業」の方が案外合ってるという判断もあり得ます。
一概に落ち目の業界がダメという訳ではありません。
以上、転職先の情報として、「戦略」「人材」「環境」の3つの軸で情報を取ってさえおけば、その会社の実態の大枠は掴むことができると思います。
実際の面接の中で、この3つのポイントを中心に面接相手に質問をぶつけてみることで、ご自身の転職先にふさわしいかどうか判断し易くなると思いますので、面接前に「3つの観点」での企業分析はしておきましょう!
こういう情報を持って面接に臨めば、面接で緊張することも無くなりますし、面接が凄い盛り上がりますよ。
面接最後にある定番の、「何か質問ありますか?」の時に、質問が止まらなくなりますよ。面接での立ち居振る舞いは下記も参考にしてみてください。