おはようございます。
レディオヘッドをカヴァーしているドイツのお嬢様。上手いです。目が覚めましたww
◆自分を超え続ける
平日と違い、週末は本を紹介することが多くなってきていますが、本日はこちらを紹介します。登山界ではユニークな存在ですよね。
- 南谷 真鈴
- 自分を超え続ける―――熱意と行動力があれば、叶わない夢はない
「南谷真鈴さん」という方をご存知でしょうか。
テレビをはじめとしたメディアでも取り上げられることもあるので、知名度は高いような気がしますが。凄い若者です。
19歳という若さ、そして、日本人最年少で世界七大陸最高峰を制覇したというのだから凄まじいの一言。
自分と向き合う手段の一つとして登山を選び、色んな葛藤や困難がある中でどうやって自分を見つけ、超え続けたのか、その一部始終が本書にはありました。
それがそっくりそのまま万人にとって、再現性があるかと言えばそうでは無いと思いますが、人生において困難に直面した時に対峙する方法、その考え方は多いに参考になると思います。
◆修羅場に「人の本性」は現れる
著者の原動力は2つ。
1つは、自分の内側から湧いてくる純粋な「やりたい」という気持ちそのもの。
もう1つは、「もっとできるのに」という言葉から想起される、恩人達への期待に応える為に「できる」ようになるという信念。
人の本性は、本当にしんどくて逃げれない状況に追い込まれた時に現れる、と経験上思うところがあるし、超人である著者も実際にそうだったようです。
私の中に隠れていた弱さが、私の夢を邪魔しようとしていました。これは自分でも予想をしていなかった障害物でした。不安や弱さと戦い、負けてしまいそうで泣いていた時、私は1人のアーティストに出会ったのです。
詳しい内容は本書に譲りますが、著者はそのアーティストからヒントをもらい、登山を通して「自分の弱さに負けない強さ」を手に入れました。
◆様々な自分を知るには、たくさんの経験を積み重なるしかない
根源的な欲求、また、他者の期待に応えたいという想いは、この世界に生きる誰にでも備わっているものだと思います。
著者の場合は登山という(困難な)経験においてそれを確立していきましたが、
登山に限らず、様々なフィールドで困難をたくさん経験し、それに逃げずに立ち向かい、そして、乗り越え続ければ(時には挫けることもある)、自分を見つけ、自分を超えることが出来てくるのでしょう。
以下、気に入ったフレーズ
- 世界を見るというのは外側を広げることではなく、自分の内側を広げることなのかもしれません。
- 必要なのは、根性と忍耐と、乗り越える力。そして、「この時はやるぞ!」という気力。何があってもあきらめないで登る理由は、自分の中にしかないのです。
- やると決めたことはやりたい自分。大変なことを乗り越えた先に、喜びがあると知っている自分。自分を知るための冒険を始めた自分。神さまに生かされ、奇跡のような命をもらっている自分。「もっとできるのに」という自分。最後に私が出会ったのは、やり遂げる情熱をもった自分でした。
- 役に立とうが立つまいが、私がしていることはすべて、自分にとって必要なことだと思います。すべての経験が、自分をつくってくれるのです。
転職活動でも、「自己分析」、「キャリアの棚卸」から始めることをおススメしていますが、こういう本からも「自分を知ること」の何かのきっかけになることもあるので、興味があれば一度手にとってみて下さい。
自分を本当に知ることが出来るのは、色々な経験をしていった先に(未来に)あるものです。ただ、未来は現在からしか始まらないので、何かを変えるきっかけに本を触媒にするのは良い手段だと個人的には感じていますので、この本に限らず読書は世界観を養うのに良いですよ!!