映画は好きで色々観るのですが、ビジネスに関連がありそうなものや心を動かされた作品を不定期に紹介していきます。
作品はちょいちょい増やしていくので、ちょいちょいブログを覗きにきてください!
「七つの会議」:製造業界の不祥事をリアルに描く
今や飛ぶ鳥を落とす勢いの池井戸潤さんの作品、「七つの会議」が映画化されました。原作は2016年頃に読んでいたので、満を持して登場したかという感じ。
【ストーリー】
ある企業での不祥事の発覚を契機に、営業・製造・カスタマーサービスなど各方面の部署にそれが飛び火し、更には親会社、取引先まで巻き込んだ未曾有の大事件にまで発展、会社が存亡の危機に晒される・・・
どうです?オモシロそうでしょ?
営利企業は継続的に儲け続ける必要がありますが、だからといって何でもやっていい訳ではありません。
しかしながら、誰もが冷静に判断出来ることなのに、当事者として法を犯してでも売上を上げなければならない状況に直面した時に、「さぁ貴方ならどうする」というのが映画のテーマです。
この「七つの会議」では、売上を上げるという企業の目的と、コンプライアンスを遵守するというガバナンスのせめぎ合いの闘いを描いています。
その矛盾や葛藤に直面した人間達がどんな思いをもって判断し、そして行動するのか、何が正しくて、何が間違っているのか。
熱い漢達が重厚なドラマを織りなした映画でございます。
例えば、こんな人会社にいませんか?
- 総論賛成、各論反対マン
- 何にでもひたすら反対するマン
- 売上だけ上げていれば何やっても許されるマン
- 正論しか言わないマン
結構「あるある」だと思いますが、一筋縄ではいかない所が会社、組織というものですよね。利害関係が絡んでいるので猶更です。
皆さんの会社組織は、この「七つの会議」で描かれている組織と似ているところはありそうでしょうか?
御多分に洩れず、私が所属する組織にもこういう鬱陶しい輩はちょいちょいいますが、今のところはうまく抑え込めています。
コツは色々ありますが、何かやりたいことが自分の中にあったとして、それを実現する為に先ずは小さい既成事実を作ってしまうのがおすすめのやり方です。
既成事実を作ってしまうと、私の経験上、何とかマン達は黙って従う傾向にあります。(何の情報?? 笑)
ちなみに、コンプラ違反等、クリティカルな部分でヤバいところが見え隠れする組織に所属しているのであれば、次の転職先の検討をした方が良いと思います。(早く逃げた方がいい。。)
違反はしてないけど、「これはおかしい、間違っている」と日々思いながら仕事をするのも精神衛生上良くないですから、現職は続けながらも転職というオプションは検討した方が良いと思います。
詳しくは、こちらをどうぞ。
とりあえず、転職活動の第一歩として何かアクションをするのであれば、ご自身の市場価値を把握してみるのがおすすめです。→貴方の市場価値が分かります
映画の話から転職の話になってしまいましたが、以上、「七つの会議」でした。
最後に1つだけ。七つの会議も池井戸作品だけあって、熱量と顔芸がヤバい!!
「イエスマン」:もしも、すべてに”YES”と答えたら・・・
10年以上前の映画なのですが、たまたま「Aamazon Prime」のおススメに流れてきたので、思わず見てしまいました。
そこそこ有名な映画なのでご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、あるイギリス人の実体験を元に書かれた「Yes Man」という本を映画化したものです。
ジム・キャリー主演だけあって、まぁまぁ笑えるコメディ映画です。
【ストーリー】
冴えない人生を過ごす銀行員のカールは、仕事もプライベートも何も上手くいきません。そんなカールが、「全ての出来事にYES」と答えて、そのイベントを受け入れられれば、人生は上手くいく、という超ヤバ目wのセミナーに参加してから物語は転がり始めます・・・
何にでも「YES」と答える、という発想が最高!?
例えば、ホームレスにお金を貸したり、韓国語を習ったり、飛行機免許をとったり、休日出勤したり、とにかく何か頼まれたり決断を迫られたりすると「YES」と言って、主人公は全て受け入れてしまいます。
そして、それが不思議とプラスへと転じるイベントになっていくんですよ。気持ちいいぐらいに。
ただし、うまくいくだけだと映画としてはツマラナイので、、何にでも「YES」と答えていった先には大きな大きな落とし穴が待っていて、二転三転した先に主人公がどんな決断をするのかが映画としてのキモofキモです!
少しだけ、転職に話を寄せると・・・w スタンフォード大教授のクランボルツ博士が、偶然の出会いを計画的に増やすこと、「計画的偶発性」というクランボルツ理論を提唱しているんですけど、それがこの映画と繋がります。
この理論自体はキャリアに関するものなのですが、もう少し一般化して考えると、人生をより良きものにする為に、新しいアクションが必要であると。
この考え方に異論を唱える人は少ないと思います。ただ、「何から始めればいいのかわっかりません」という意見も一方ではあるでしょう。理解もできます。
であれば、この映画の主人公に倣って、偶然の出会いを計画的に増やす為に、目の前に現れるイベントに対して「YES!」と言って飛び込んでみるのはどうでしょうか?おもしろい人生が始まるような気がしてしまいます。
何から始めれば人生がうまくいくのか分からないのであれば、きたボールを打つしかないという訳ですね。
ちなみに、「Yes Man」の著者曰く、
「もう少し多く『イエス』といってみよう――という思いがあればそれでいい」とウォレス氏はいう。「週に1回だけでも、きっかけとして、その考えに慣れる為に」イエスといってみよう、というわけだ。
以上、「イエスマン」でした。
「グリーンブック」:音楽は人種、国境、差別すら超えていく
アカデミー作品賞を取ったグリーンブックです!映画館でもお家でも何回も観てしまいました。音楽がいいのもありますが、ストーリーがナイスです!
\今、観たい映画No.1/
— 映画『グリーンブック』公式 (@greenbook_jp) March 1, 2019
👑アカデミー賞 👑
作品賞・脚本賞・助演男優賞受賞🏆
がさつな用心棒(#ヴィゴ・モーテンセン)
✖️
天才ピアニスト(#マハーシャラ・アリ)#トニーとドン 2人の最強の出会いが奇跡の実話に✨#グリーンブック 大ヒット公開中🚙🎶https://t.co/EaW5xz5GbJ pic.twitter.com/F4gBkkNa5g
【ストーリー】
人種差別がまだまだ根強く残る1960年代。アメリカ北部では有名なピアニストであるドクター(NYCのカーネギーホールの上に住んでますから)とイタリア人の運転手兼用心棒のトニーの2人が、ある使命を果たすために差別が根強く残る南部に赴き、文字通り命を賭けてのコンサートツアーに臨む・・・
音楽は差別すら超えていくいく
旅の中で、ドクターとトニーが何度もぶつかり合う度に友情の絆を深めていったり、黒人に対する理不尽な差別を激しく受けながらもツアーメニューを完遂しようと頑張るのですが、、最後のオチは感動的です!
「グリーンブック」は実は実話なんですが、映画の舞台である1960年代のアメリカ合衆国の南部の時代背景の知識があまりない場合は、映画を観る前に少しインプットしておいた方が映画の内容がより深く理解できると思います。
この本を読んだことはありますでしょうか。
「私のように黒い夜」
人種問題の専門家である白人の著者が黒人社会を調査する為に、薬等で実際に黒人に為りすまし、人種差別を体験するというルポルタージュなのですが、まさに命がけの旅行記です。
この本は歴史的にも価値がある書だと思いますし、あの時代に差別を受け、虐げられた人たちがいた歴史を黒人目線でつぶさに記してくれた著者に畏敬の念を禁じ得ません。
あの当時、黒人がどれだけ虐げられた存在であったのか、本なのに、、視覚的にも(描写がリアルなので)理解できますので、映画を観る前に読んでみることをおすすめします!ちょい高ですが・・・
ちなみに、本書のこの1文には痺れました。
夜がやさしく訪れる 私のように黒い夜が
こういう時、黒人は星の輝く空を見上げて、広い宇宙の中には自分の占める場所もあるのだ、と知ることが出来るのである。
星が、黒い空が、彼の人間性を、一人の人間としての存在を確認してくれるのだ。
少し脱線してしまいましたが、以上「グリーンブック」でした。